一眼レフを購入するまでの、カメラ遍歴と写真への興味について

一眼レフを購入するまでの、カメラ遍歴と写真への興味について

先月、生まれて初めて一眼レフカメラ(フルサイズ)を購入した。フルサイズの中ではエントリー的な機種で、べらぼうに価格が高いという訳ではないのだけれど、さんざん葛藤したあげく、冷や汗をぬぐいながら購入ボタンを押した。

それもそのはず、この時は社長に退職を告げた直後で、これから収入がなくなるというのに、こんなに大きな買い物して大丈夫なの? 生活していけるの? という不安があったから。

それに、今までカメラなんてコンデジしか使ったことがないし、しかも最近では手軽さとそこそこの画質に負けて iPhone ばかり使っている。コンデジはすっかり棚で埃をかぶっているし、一丁前にフルサイズなんて買ってもちゃんと使うの? 意味あるの? という勝手なプレッシャーもあった。

それでも購入を決めたのは、写真自体には昔から興味があって、いつか大きいカメラを買ってやろう! と長年にわたり思っていたからだ。写真系のSNSや個人サイトなどを作って公開したり、身近な人に見てもらったり。ネットの方は、アクセスや反応は微々たるものだったけれど、単純に風景を画像として残す行為がとても楽しかった。

だから、もっときれいに撮れて表現の幅も広がる “大きいカメラ”(一眼レフの定義が分からず、こう呼んでいる)を、ど・う・し・て・も! 欲しいと思っていたのだ。

それで、いつか買うなら自分にとって転機である今買わないでどうする! と気持ちを鼓舞し(半ば強引に理由付けし)、ようやく購入に踏み切ったのである。

細かい経緯とか買って何が変わったとか、そういうことはまた別の機会に語るとして、幼少期からの写真への興味とか、カメラに関する思い出などを書いていこうと思う。

 

祖父のカメラに興味津々

※写真は素材モデルのおじいちゃんです!

母方の祖父は、非常にカメラが好きな人だった。

昔のことになるから詳しくは覚えていないけれど、祖父の部屋に行くと大きなレンズや重たそうなカメラがいくつも置いてあり、マメなおじいちゃんらしくいつもピカピカだった。

記念ごとがあったりすると、おじいちゃんがいつも写真を撮っていたから、どんな風に構えるかは知っていたし興味もあったけれど、勝手に触ったり、使ってみたいとねだったりはしなかった。子供の目にも高価そうなのは分かるし、ゴツゴツしてて痛そうだし、落としたりしたらきっと大変だ……。と思っていたからだ。

だから出かけた先でおじいちゃんがカメラを取り出すと、近寄って何も言わずに一挙一動を眺めていた。

レンズをはめる音は、いかにも鉄と鉄がかみ合うって感じでかっこいい。シャッターを切る瞬間は、息も止まるような緊張感がある。こんなに重そうなものを軽々と扱ってしまうおじいちゃんはやっぱりすごいなぁ、なんていちいち感動していた。

でも、カメラや写真について何かを教えてもらったとか、話を聞いたとかそういう記憶はほとんどない。唯一覚えているのが「ニコンはレンズがいい」という言葉で、カメラを手につぶやくようにポツりと言っていた。

当時はメーカーなんて分からないから、変わった名前のレンズがあるのだなぁ。なんて思っていた。

 

デジタルカメラを知り、ホームセンターで買おうとする

中学生の頃、デジタルカメラというものを知った。

テレビか雑誌か映画か、どこで聞いたのかは知らないけれど、フィルムを使わないから電池がある限りいくらでも撮れるし、間違えたらすぐに消して撮り直しができるし、パソコンに取り込んで編集もできる……。

まさに夢のような製品じゃないか! と衝撃を受け、途端にデジタルカメラが欲しくなる。平日昼間にやっている通販番組を観たり、家電量販店のチラシを食い入るように見つめたり、常に頭の片隅にデジタルカメラの存在があって、電化製品に恋心を抱いた瞬間だったと思う。

当時の宣伝では「電車の時刻表やお店の看板などを撮ったり、メモ代わりにも使えるんです!」「おおー! それはなんて便利!」などとやっていて、スマートフォンが浸透した今ではちょっと信じられないようなPRだけれど、携帯電話の着メロが何和音、なんて時代だったし、技術の進歩と時間の流れは振り返ればいつだって早いのだ。

(そういえば着メロ、着うたなんていつから聞かなくなったんだろう?)

知れば知るほど欲しくてたまらなくなるけれど、チラシに載っているのは何万円もしたりして、中学生の僕からするとどうがんばったって手が出ない。どうしよう、と思っていた時に近所のホームセンターで手ごろなカメラを見つけたのだ。

それはケーヨーD2という日用品を取り扱うお店だった。ショーケースに置かれたカメラの価格は “5000円” 。当時はやりのレンズ側が丸まったデザインをしていて、おもちゃとデジカメの中間くらいの製品だったと思う。

画素数も30万とかで、昔のガラケーからカメラ以外の機能を取り去ったような代物だったが「これさえあればスパイ活動とか、潜入捜査とかなんでもできる!」と、海外映画に毒された不純な動機に胸をときめかせつつ、お年玉が入る年末年始を心待ちにしていた。

お正月。お年玉を3万円くらいもらったが、両親の手によってほとんど貯金されてしまい、手元には3000円ほどしか残らなかった。そのうち、カメラの存在も忘れてしまった。

 

初めてコンデジを買う

タイトルでカメラ遍歴とか言っておきながら、ようやく買った話が出てきた。

初めてデジタルカメラを購入したのは大学生の時。RICOH IMAGING の “CX3” という機種だ。

2~3万円くらいで評判がいいのを探していて、いくつか選択肢はあったのだけれど、レトロチックなデザインに惹かれて一目で購入を決めた。

持ち手のザラザラ具合とかフラッシュ発光部とか、今見てもかっこいい。当時は神奈川県にいたから、茅ケ崎の海岸や真鶴、小田原、鎌倉なんかを沢山撮った。(スパイへのあこがれはどこへやら…)いつもカバンに忍ばせて、体の一部のように外出のお供にしていた。

しかし操作方法はほとんど分からず、オートモードしか使ったことがない。せめて説明書くらい読んでおけば、当時に思い出をもっと鮮やかに残すことができたのかなぁ。

久しぶりに押し入れから取り出したら使いたくなってしまい、5年ぶりくらいに電源を入れた。しかし、うんともすんとも言わない。多分電池がなくなっているのだろう。あきらめた僕はそっとまた、押し入れに戻した。

 

iPhoneの便利さに驚く

RICOH CX3は本当に気に入っていたのだけれど、iPhoneを買って以来だんだんと使わなくなってしまった。

ネットに投稿するのも簡単だし、画角は好みだし、画質も昼間に風景を撮るくらいなら特に気にならない。アプリケーションを使えばバックアップもすぐにできるし、なにより常に肌身離さず持ち歩いている。

CX3はとてもいいカメラだけれど、オートモードしか使わず、ポートレートも動体も夜景も室内もほとんど撮らない僕からすると、iPhoneでもそれほど違いはないのだ。

写真を撮り、パソコンに取り込んでフォトショップで編集し、SNSや個人サイトなどに上げる。たまに反応がつくと喜んで、似たような写真好きの人をフォローしてみたり、当時はそんなことが楽しかった。

その時のアカウントやサイトなどは全て消してしまったけれど、そんなこんなで実家に戻ってから最近に至るまで、iPhoneカメラばかりを使っていた。

写りが独特なトイカメラなどにもちょっと興味があったけれど、思ったより高くて買うまでには至らなかった。

 

無謀にもいきなり、フルサイズ一眼レフと純正レンズを買う

30万画素のカメラを持って諜報員になろうとしていた少年は、アラサーとなった今、ようやく “大きいカメラ” を手に入れた。

じゃじゃーん!(汗)SONY の “a7ii” だよ!

コンデジさえ大して使いこなしていなかったにも関わらず、唐突にフルサイズ一眼に手を出してしまったわけだ。

10~15万円の予算で本体を探していて、候補として CANON “6D” 、 NIKON “D610” 、Fujifilm “X-T2″(これだけAPS-C)、PENTAX K-1(大幅に予算オーバー)あたりを考えていた。

もちろん候補の中には当機種も含まれてはいたのだけれど、SONYを買う気は最後までなかった。なぜかというと、言葉では説明しづらいのだけれど「物欲が満たされない」気がしたのだ。

Fujifilmはいかにもカメラ! というメカニカルな渋いデザインが素敵だし、NIKON や PENTAX(RICOH IMAGING) は、カメラ専門メーカーという印象で信頼感があるし……。

SONY a(アルファ)シリーズの機械部品のような武骨なデザインも好きではあるのだけれど、どうも所有感に欠ける……と相当悩みはしたのだけれど、ボディ内手振れ補正・ダントツの軽量・取り回しの良さ・マウントアダプターでいろんなレンズ使える、などなどなによりも使いやすさを優先して決定した。

カメラが届いて約1か月。今何をしているかと言うと、様々な場所に持ち歩いて、街並みを中心になんでも撮っている。

今まであまり挑戦しないでいた夜景・屋内・ポートレートなども撮ったし、相変わらず説明書は読まずにネットばかり参考にしているけれど、扱いにもだいぶ慣れてきた。

ちなみに撮った写真については下記SNSなどにアップしている。まだまだ評判には程遠いけれど……。

500px | 綿野しゅう
Instagram | 綿野しゅう

 

まとめ・これから欲しい物

出展:SONY

という訳でフルサイズ一眼を手に入れた僕は、写真を撮るのが楽しくて楽しくて仕方なく、全く後悔などしていないのであった。ためらう理由が値段程度なら、悩む前にさっさと買ってしまえばいいのである。(借金はだめだよ!)

後は機材に負けないように腕を上げるだけなので、もっと様々な場所に出歩いて、色々な人に出会って、とにかくシャッターをいっぱい切る。そうして1枚を選び抜くセンスを磨いていきたいと思う。

これから欲しいものは、レンズと三脚だ。現在持っているレンズは純正の “Vario-Tessar SEL16-35Z” というもので、超広角~標準までをカバーしている。そこでポートレート用に、もう少々望遠の大口径短焦点レンズが欲しいのだ。目星をつけているレンズは、約8万円。またまた安い買い物ではないので、コツコツ貯めていきたいと思っている。

そして三脚。こちらはあまりメーカーなど詳しくないだが、調べてみると思いのほか高額で驚いた。ブランド品でしっかりした製品だと 4~6万円くらいは普通にするし、高いものは 10万円を余裕で超えてしまう。

夜景はシャッタースピードとの戦いだから、ぜひとも三脚は必要。しかし僕のカメラは、レンズと合わせても1.1キロほどで比較的軽量なため、1~2万円くらいの製品をカメラ購入時のポイントで入手してやろうと思っている。

それではまた!

 

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