海外映画を見て感じる疑問

海外映画を見て感じる疑問

 

小さい頃は映画をよく見ていた。今も好きだし人並みに映画館にも行くけれど、小・中学生の頃が見る頻度で言えばピークだった。

どうしてかというと3つ理由がある。ひとつはゲーム機を持っていなかった。だから遊びに出かけるような予定がない時、家で他に時間を潰せるものがなかったのだ。

ふたつはお爺ちゃんが金曜ロードショーを録画してくれていたから。小学生の頃は毎週のようにお爺ちゃんの家に遊びに行っては、録画してくれた筋肉アクション映画を見まくっていた。

今では信じられないけれど、当時は野球が延長すると後の番組を押して放送時間が拡大された。だからVHSを時間指定で録画していた当時は、映画の最後の部分だけ録画できていなくて結末だけ見られない。なんてことが少なからずあった。スポーツに心底うんざりした瞬間だった。

みっつは続き物が見られないという僕の性質だった。飽きてしまうとかそういうことではなく、毎週何曜日の何時という決まった時間にテレビの決まったチャンネルをつける、ということが絶望的にできなかった。

だから気に入ったTVシリーズなどがやっていても、1話から最終話まで欠かさずに見られたことは、ただの1度もなかった。その点映画は寝でもしない限り、結末まで自動的に鑑賞できるからお手軽だったのだ。

見る映画は偏っていた。筋肉男が銃をぶっ放して、車が大爆発して、怪獣が大暴れして街を破壊するような、脳みそ空っぽIQダダ下がり糞尿ダダ漏れするような海外映画ばかり観ていた。恋愛・ヒューマンドラマ・コメディとか、そういうちょっとでも頭を使いそうなものは観たことがなかった。

しかし大人になって、流石にそういう映画もちょっとは観とかないとなぁ、なんて殊勝なことを思っていろんなジャンルに手を出すようになってしばらくして、僕の中にある疑問が浮かんだ。

それは海外映画の酒場などのシーンで、酔っ払いが言う定番的ジョーク「そしたらアイツ、◯◯◯なんて抜かしやがる。だから俺は言ってやったんだよっ! ◯◯◯ってなぁ! ガハハ!」という奴。

恐らく複数のパターンがあるとは思うのだけれど、「だから俺は言ってやったんだよ~」「だから私こう言ってやったの~」というのはお決まりで、いろんな映画で何度も聞いたことがある……気がするのだ。

で疑問というのは、アメリカ人は本当にこんなジョークをぶっ放すのか。ということだ。僕はお酒は得意ではないし、ワイワイガヤガヤした場所も好きではないけれど、人付き合いなどでそれなりに酒場(鳥貴族とか)に行ったことはある。

隣の酔っ払いを「うっさいなぁ~バカバカっ!」と胸中で思うことはあっても、「え? なんて言ってやったの? それで、なんて言ってやったのっ!?」と思ったことは一度もない。つまり、現実でそんなジョークを飛ばす酔っ払いを見かけたことがないのだ。

単なる映画知識とは違うからなかなか調べるわけにも行かないし、アメリカかぶれの友人がいるわけでもないから誰に聞くこともできないし、そんなわけで長いこと疑問を抱き続けているのだ。映画評論家の町山智浩さんにでも聞くしか手立てはないのか。果たして謎が解ける時はくるのだろうか?

 

 

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