無職時代を振り返る|01

無職時代を振り返る|01

25歳から26歳にかけて、僕は無職だった。正確には24歳からなのだけれど、とにかく20代半ばの2年半ほどの間、僕は世間的に無職やニートと称される存在だった。

何度かブログやSNSでも書いているけれど、当時のことはあまり記憶がない。2年半、日数に表せば1000日弱という膨大な時間にも関わらず、あり余るその時をどうやって過ごしていたのか、ほとんど思い出すことができない。

体調や気分が優れず、食事と排泄以外布団から出られない日もあった。しかし毎日そうしていた訳ではないし、どうやって1日を過ごしていたのか今となっては想像もつかない。

パソコンの創作フォルダには、当時書いていた小説やイラスト、撮った写真がある。空白の2年半が無ではなく、確かに存在していたという証のように感じる。同人活動は無職時代の自分にとって、唯一社会(と言うべきか微妙だけれど)との接点になる機会だった。

僕は普段テレビを見ず、情報収集はほとんどネットで行なっている。ディスプレイに表示される情報は、検索という僕の意思に基づいて選別されたものだ。だからテレビのように自動的に流れる情報とは違って、社会との接点にはならない。

僕が2年半の無職時代を暗黒同人時代と呼んだりするのは、それほど比重が大きかった、というかそれしかなかったからだ。

無職にいたった経緯、また無職期間中の行動や想いを誰かにこと細かに話したことはない。たった数年前のことだし、僕自身の記憶が朧だからだ。それに客観的には今も似たようなもので、無職時代は実はまだ続いているのでは、という幽かなモヤモヤもあるから。

いずれにしろ、無職時代をこのまま自分の中だけで燻らせておくのは損な気がした。書いたり喋ったりして何か得をする訳でもないけれど、成人が数年間無職で過ごす、というのはあまり一般的な生き方ではないそうなので、稀有な経験として書き残しておけば誰かの役に立つかも知れない。

とか思った訳ではなくて、単に自分の内側に存在している無形のものに形を与えたい。という欲求からだ。僕はたぶん、それ以外のことで大きな喜びを感じることができない。だから絵を描いたり文章を書いたり音楽を作ったりしてきた。ギターはいくら弾いても上達しないどころが、タブ譜を覚えることさえできず諦めたけれど。

とにかくそういう作るという興味が無職時代に向いたため、書いてみようと思った。

僕の喜びは完成した時点がピークだ。人のためではなく自分のために作っているから。それなのにわざわざ公開する理由は、とりあえずコンテンツになるから。

大して書いてもいないくせにカッコつけてみるのは、追い風吹かせて自分を煽るため。なので大目に見て下さい。こんな感じでよろしくおねがいします。

つづく

 

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