レトルトカレー

レトルトカレー

 

多くの子供がそうであるように、僕も昔からカレーが好きだった。家の晩御飯にもよく登場したし、学校の給食で出てくる甘めのカレーも好きだった。じゃがいもの大きいのが入っていると気分が高揚し、にんじんの大きいのが入っていると飲み込むように食べた。

夏になると市販のカレールーのCMが多く放送される。中でも印象に残っているのは、バーモントカレーの切り開いたりんごの断面に蜜を垂らしていくシーンで、りんごとカレーって全然関係ないじゃん。とか思いながら流れるたびにお腹を空かせていた。

そんな僕にもカレーに関する悩みがあった。それはネギ類が苦手だったことだ。言うまでもなく、カレーには玉ねぎが必須(たぶん)だ。一度だけ玉ネギなしのカレーを作ってもらったことがあったが、水っぽくてトロみがなくて、あまりの美味しくなさにトラウマになっている。

僕は今でもネギ類が苦手だけれど当時は病的にだめで、口に放り込むと意識とは無関係に胃が痙攣して吐き戻してしまうのだ。カップラーメンのかやくネギさえ取り除いて食べるような徹底ぶりで、カレーに入れられている熱を通した玉ネギは更に食べられなかった。

だからいつも、飛びつきたい気持ちをこらえて皿の脇に玉ネギを入念に分け、作業が終わった所でようやくありついていた。(今も牛丼屋では必ずネギ抜きするし、あまり成長していない)

どうしてダメなのかと考えると、やはり精神的な原因な気がする。玉ネギって実はほとんど味がしないし、当然のことながら材料として用いた料理には成分が染み出しているわけで、形さえ保たれていなければ別に平気だから。

そんな訳で、僕は次第にショッピングセンターのフードコートのカレーや、レトルトカレーばかりを食べるようになっていった。なぜならほとんどの製品で玉ネギが完全に溶け切っているから。湯煎してあっという間に食べられる便利さに気づいたのは、小学校高学年の頃だったと思う。

湯を沸かす時間を含めても10分足らずで仕上がり、しかも玉ネギが原型を留めていない。家の食料庫には大抵常備してあったから、3度のご飯とは別におやつ感覚で食べることも多かった。

一人暮らしを始めてからも、インスタントラーメン・めんつゆパスタ・レトルトカレーは、コストパフォーマンスを貫いた果てにたどり着いた定番メニューだった。(今はほとんど食べていない)

スーパーに行くと、1つの棚を埋めるくらいレトルトカレーには種類が多く、値段も様々だ。高級なものに目がくらむと本末転倒なので、僕はいつも100~150円ほどの安い物を買っていた。

スーパーで買おうがコンビニで買おうが、それほど味に違いがあるわけではなかったが、100円ショップに置いてある「超大盛り!」などと書かれた商品だけは、味が劣っている気がしてほとんど買うことがなかった。

お気に入りのレトルトカレーは、ローソンストア100のグリーンカレー。カレーを主食としていた当時、僕はインドカレー屋さんに通いつめていて、毎度のようにサグチキンカレー(ほうれん草鶏カレー)を注文していた。

そのレトルト版がグリーンカレーというわけだった。今は売られているか分からないけれど、緑色のパッケージで目立つので興味がある方は探してみて下さい。

あとはSEIYUなどで売られている「みなさまのお墨付き」シリーズのキーマカレー。値段は150円(税抜き)なのだけれど、味が濃くて安っぽさが全然なくて、これだけでお店開けるんじゃないかというくらい、最初に食べた時は感動して、以来「みなさまのお墨付き」ブランドも含めて頻繁に買い漁るようになった。

今は肉中心に食生活のため、インスタントやレトルト食品はほとんど食べなくなったけれど、いつかあらゆる製品を買い集めて食べ比べなどしてみたいと思っている。調べてみると2000円くらいする製品もあるそうなので(店行けって感じだけれど)いつか挑戦できたらなぁ~と思っている。

 

 

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