「ルビンの壺が割れた」が発売されたので、キャッチコピーに応募した結果など

「ルビンの壺が割れた」が発売されたので、キャッチコピーに応募した結果など

出展:新潮社

2017年7月14日、ツイッター上で奇妙なツイートを見かけた。それは下記、新潮社公式アカウントによるものだ。

詳しいことは、こちらのキャンペーンサイトに記載されている。

要約すると、「『宿野かほる』という不明の人物から突如『ルビンの壺が割れた』という小説が送られてきた。読んでみるとあまりにすごい内容で、キャッチコピーが書けないでいる。そこで小説を2週間だけ無料公開するから、読んでキャッチコピーを考えてほしい」

というもので、つまりは新刊のPR企画な訳だけれど、なかなか聞いたことがないミステリアスで面白い宣伝だと思った。

そりゃあデビュー前の作家が原稿を送ったら、いつだって突然な訳だけれど、作者が正体不明とかなんだかワクワクしてしまう。ルビンの壺と言えば有名なだまし絵で何度も見たことがあるし、それほど衝撃的なミステリー小説っていったいどんなだろう。

無料公開期間は2週間。キャッチコピー応募受付期間は、2017年7月14日~7月27日まで。

普段ミステリー小説はあまり読まないけれど(伏線とかトリックとか、長い作品だと忘れてしまって後半に進むにつれ訳が分からなくなってしまう)、1時間半くらいの文章量と聞いて、早速キンドルでダウンロードした。

 

読んだ感想

出展:新潮社

読むのが遅い僕だけれど、2時間弱で読了することができた。

物語の始まりは、結婚式当日に相手に逃げられた中年男性が、SNSで元婚約者のアカウントを発見し、メッセージを送る。というもので、SNS上のやりとりがそのまま小説になっている。

このような設定は前例がない訳ではないとは思うけれど、全文がSNSのメッセージというのが自分にとっては新鮮だった。

どうして婚約者に逃げられたのか、というのが大きな謎になるわけだけれど、過去話を通じて徐々に事実が紐解かれていく様子には手が止まらなくなった。

過去を懐かしむようなしっとりとした雰囲気で幕を開けるが、やがて意外な事実が連続し、何度も裏切られるような感覚に頭がぐらぐらとしてくる。

主人公の隠しきれない、ねっとりとした執着的な気持ち悪さ。元婚約者の静かにあしらいつつも、徐々に高まってくる強い拒否感。そんな感情が互いのメッセージからにじみ出てくるようで、画面に向かう人物の様子が、リアルに頭に浮かんだ。

終盤では話の展開が急すぎるというか、少々無理やり(こんな設定で律義に返信などするかな?)のようにも感じたけれど、しばらく脱力してしまうくらいには衝撃的だった。

結末を知ってから読むと、また違った楽しみ方ができそうなので、次は本を買って読み直そうと思う。
 
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キャッチコピーに応募した結果

読み終わった僕は、その日のうちにキャッチコピーを考えて応募した。

優秀作品に選ばれると、5千円の図書カードと応募したキャッチコピーを帯にした本をプレゼントしてくれるようで、ぜひとも帯になった本が欲しい! そして人が来た時用の「実はインテリなんですよ本棚(ホリエモンとか置いてる)」に並べたい! と思ったからだ。

複数応募も可能なようだったが、渾身のひとつだけを送った。

そして発表は、本が発売される本日!(2017年8月22日)

キャンペーンサイトを見ると、応募総数は6,015件あったようだ。多いのか少ないのかは分からないけれど、優秀枠は5つなのでかなりの倍率……。

そしてノミネートされた100のキャッチコピーが載っているではないか! ざっと見た感じ、20~30代女性の作品が多い。SNSなどで話題ということもあって、10代の参加者も結構いるようだ。

この中から優秀作品5作が選ばれるのね。どれどれ僕のキャッチコピーは……

ないよ~!

全部読むのは大変だからフレーズ検索したけれど引っかからず、どうやらノミネートすらされなかったらしい。

サイトにはまだ優秀作品5作は載っていないけれど、今日中に発表されるはずなので楽しみにしてようと思う。何かの手違いで僕のが選ばれちゃうかもしれないし……。それでこそミステリアスじゃないか!

ノミネート作の中で好きだったのは下記。

“(Twitter投稿)割れ物注意。(20代男性)”

大仰に語らずスラリと言ってのける、僕もこんなセンスが欲しいものだ。

※追記 2017年8月22日11時00分

書いている合間に、優秀作品5作が発表された!

・読まないと割れませんよ?(10代女性)

・これは、文字で書かれた騙し絵だ。(20代女性)

・こんなにも心と体が震えるラブレターがあっただろうか。(20代女性)

・割れ物注意。(20代男性)

・帯もカバーも見てはいけない。あらすじやレビューも見るべきではない。そして今すぐ本を開き、読み始めた方がいい。それが今年最も凄い小説を味わう最良の方法だ。(20代男性)

参照:新潮社

僕のお気に入りが選ばれていたのでちょっと驚いた。若い方の作品が総なめで、さすがという感じです。(僕も20代だけれど)

“読まないと割れませんよ(10代女性)” も、かなり好きだなぁ~。

という訳で悔しい思いをしているけれど、僕のキャッチコピーは内緒なので聞かないでね!

 

刊行された本の帯はどうなっているの?

特に説明があったわけではないけれど、優秀5作の中から選ばれた1作が、実際の本の帯になっちゃうのかな? などと思っていたが、本日下記のツイートを発見。

あらあら、やっぱりそういうことになるのね!

どこかのレビューでも「発売されたら『ネットで話題騒然!』みたいに紹介されるんでしょ」と言っていた人がいたけれど、まさしくその通り。コメント版の全面帯には、ノミネート作以外のキャッチコピーも載っているようなので、ひとつひとつチェックする……。

しかし、そこにも僕のはない……。

いやいや待て待て、この様子だと帯の裏側にもぎっちりとキャッチコピーが並んでいるのではないだろうか? 期待を胸に、僕は駅前の本屋さんに走った!

それではまた!
 
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